あいさつ

常陽印刷(香港)有限公司は常陽マーク株式会社100%出資の商社として1994年、バブル崩壊後に日本からセットメーカーが生産を中国へと移行しはじめたとき、初の海外拠点としてスタートいたしました。
日系の材料を調達できる地元の印刷会社に協力してもらい、日系得意先の品質要求を満足するよう協力会社を指導しながら、また、香港の活力ある社会に溶け込みながら事業拡大をしてまいりました。
21世紀にはいり中国の改革開放による外資導入政策により日本から中国への生産シフトは加速していき、それに伴い中国内は活気あふれる社会へと大きく変化してまいりました。そのさなかの2002年グループ初の海外工場として蘇州に100%出資の常陽特殊印刷(蘇州)有限公司を設立しました。中国内では外資が印刷ライセンスを取得することは難しく、且つそれを100%独資という形で取得できたことは今でも大きな成果だと自負しております。
2006年には来料加工工場として深圳工場を設立し、華南地区でのコスト、納期、品質を強化するとともに環境対応を充実させました。2012年には印刷ライセンスを取得して常陽印刷(深圳)有限公司として独立いたしました。独立はいたしましたが、常陽印刷(深圳)有限公司は従来通り常陽印刷(香港)有限公司の工場として機能しており、また、人民元取引の窓口としての役割を担っております。
香港という地の利を生かし常陽印刷(香港)有限公司は東南アジアへの輸出を長年に渡り行って参りましたが、中国の人件費高騰にともない生産を中国から東南アジアへとシフトする日系企業が増え、現地での部品供給要望が増えてまいりました。その動きに合わせ2008年に東南アジア初となるベトナムハノイ郊外に100%出資のJOYO MARK(VIETNAM)Co.,LTDを設立しました。近い将来ASEAN内の関税が撤廃された場合、ASEAN内の生産拠点として大きな期待を持っております。
常陽印刷(香港)有限公司と常陽印刷(深圳)有限公司は、今後も発展していくと思われる中国大陸の窓口として大きな役割をはたすとともに、東南アジアとのかけ橋としての役割もはたしていかなければならないと考えております。

増子文雄